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美顔器の除菌なら、次亜塩素酸精製水 CORETECT(コアテクト)

CORETECT

次亜塩素酸水の機能

コアテクトは、次亜塩素酸ナトリウムと塩酸を水と希釈混合することにより生成されます。

次亜塩素酸の除菌力

図-1:塩素化合物の除菌力(アメリカEPA)

表は遊離有効塩素である次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンが大腸菌を除菌する為に必要な時間を表にしています。グラフより0.1ppmの次亜塩素酸であれば1分半で99%除菌できるのに対して、次亜塩素酸イオンでは120分必要とします。

出典 技法堂「浄水の技術」より抜粋

次亜塩素酸の除菌力について、次亜塩素酸が除菌力の主体であることは各種文献で示されています。

「実務食品衛生」河端俊治ほか 中央法規出版
殺菌力はPHによって強い影響を受け、酸性条件であることが絶対必要である。
「食品微生物ハンドブック」好井久雄ほか、技報堂出版
非解離型のHOClが殺菌作用の主体をなすために、低PHほど殺菌力はつよくなる。
「女性のための食品衛生の実際」西田博、オーム社
殺菌力を増強するためにはPH値を低くするほどHOClの発生が多く~中略~強力に殺菌力を発揮する
「新しい殺菌剤」東レリサーチセンター
殺菌力の主体はHOClで、PHが高くなると解離して殺菌力は低下する。

安全性が極めて高い

コアテクトは中性に近い弱酸性の低濃度で使用するために皮膚の炎症や手あれなどを起こさず、人体に無害

手荒れ率について

手指洗浄で手荒れ率が1/10〜1/20に減少します。
「新薬と臨床」より、1068人の医師と看護師の一般消毒剤で63%の手荒れ率に対して、3.1%〜17.2%(80ppm使用)というレポートが発表されています。

環境に優しく無公害

コアテクトはその生成過程での塩素ガスを環境基準値の100分の1以下しか発生せず、極めて安全です。200ppmでも環境基準値の1ppm以下です。
トリハロメタンの発生も極めて微量です。(トリハロメタンの生成は、アルカリ側において強く発生し酸性側においては微量しか発生しません。)

「次亜塩素酸」は人体内で細菌などの異物を分解するために活躍しておりその安全性を証明しています。

参考)体内でも使用されている次亜塩素酸

血液中で次亜塩素酸が発生しているというのは意外と知られていない事実です。活性酸素が体内に侵入した細菌などの異物を分解しているのに活躍しているといわれていますが、実際は次亜塩素酸に変化した形で働いているのです。というのも好中球にはミエロパーオキシダーゼという酵素が大量に存在し、活性酸素の一種である過酸化水素を塩素イオンと反応させ次亜塩素酸を作り出すからです。好中球がこの次亜塩素酸を生成させるのはまさに「安全に殺菌するため」なのです。生命は数億年かけてこの次亜塩素酸の血液中での安全性を証明してきたといえます。

「活性酸素と疾患」より

抗菌スペクトルが大きい

微生物や細菌等は弱い菌から強い菌まであり、コアテクトはほとんどの菌種に対抗する広い抗菌スペクトルをもちます。一般に医療関連施設などでは細菌の種類に応じて消毒剤を使い分けており、最も強い菌にはグルタラールアルデヒドなどを使用していますが、コアテクトはその除菌効果にも匹敵し、弱い菌から強い菌までほとんどの菌種に対抗します。

抗菌スペクトル
殺菌剤 対象物 抗菌スペクトル
手指・皮膚 粘膜 器具 一般細菌 MRSA 芽胞菌 結核菌 緑膿菌 真菌 一般ウィルス HBV HIV
コアテクト
強酸性水
グルタールアルデヒド × ×
ポビドンヨード ×
次亜塩素酸ナトリウム ×
エタノール × × ×
クレゾール × × × × ×
塩化ベンザルコニウム × × × × ×
界面活性剤 × × × ×
対象物
○ = 使用可 / △ = 注意して使用 / × = 使用不適
抗菌性
○ = 有効 / △ = 十分効果が得られないことがある / × = 無効

参考資料

実験データはすべて「アキュテクト」での調査。コアテクトとアキュテクトは同一商品です。

付表-1:除菌効果試験(試験管内)

試験菌を添加した時の試験水の生菌数
試験菌

殺菌水

添加菌数

1ml当りの生菌数
1分後 3分後 5分後
レンサ球菌 1)
2)
3)
1.9×106
1.9×106
1.9×106
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
枯草菌
(芽胞)
1)
2)
3)
4.6×106
4.6×106
4.6×106
3.7×105
4.2×106
4.4×106
<10
4.3×106
4.5×106
<10
4.2×106
4.5×106
カンジダ 1)
2)
3)
2.3×106
2.3×106
2.3×106
<10
2.5×103
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
黒コウジカビ 1)
2)
3)
2.0×105
2.0×105
2.0×105
<10
2.0×102
2.0×105
<10
<10
<10
<10
<10
<10
大腸菌 1)
2)
3)
4.3×106
4.3×106
4.3×106
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
黄色ブドウ球菌 1)
2)
3)
4.5×106
4.5×106
4.5×106
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
MRSA 1)
2)
3)
3.4×106
3.4×106
3.4×106
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
サルモネラ 1)
2)
3)
3.4×105
3.4×105
3.4×105
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
緑膿菌 1)
2)
3)
1.6×105
1.6×105
1.6×105
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
<10
  • 1)アキュテクト:有効塩素濃度57ppm、pH7.2(23)
  • 2)塩化ベンザルコニウム:有効濃度0.05%
  • 3)次亜塩素酸ナトリウム:有効濃度200ppm

試験先:(財)日本食品分析センター

付表-2:代表的な菌に対する耐性実験

MRSA、緑膿菌、セラチア菌、枯草菌

培養した細菌に、対象液(アキュテクト)を混和し、直後と30秒後、それぞれ細菌培地がどうなったかを写真撮影。

MRSA
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
緑膿菌
(Pseudomonas Aeruginosa)
セラチア菌
(Serratia Marcescens)
枯草菌
(Bacillus Subtilis:芽胞菌)

付表-3:アキュテクトを加温した場合の除菌効果試験

検体
  • 1)アキュテクト:100ppm PH7.3
  • 2)アキュテクト:50ppm PH7.3
  • 3)次亜塩素酸ナトリウム:100ppm PH8.7
試験目的
検体の除菌効果試験を行う。
試験概要
検体を試験液とした。試験液に芽胞菌(枯草菌)の菌を添加し、所定温度および所定時間作用後、試験液の生菌数を測定した。
試験結果
試験菌 作用温度 試験液 生菌数
開始時 1分後 3分後 5分後
芽胞菌(枯草菌) 37度 検体1) 3.0×106 2.0×103 <10 <10
検体2) 3.0×106 2.6×106 <10 <10
検体3) 3.0×106 4.4×106 2.7×106 6.9×104
対照 3.0×106 5.1×106
60度 検体1) 4.4×106 <10 <10 <10
検体2) 4.4×106 <10 <10 <10
対照 4.4×106 3.0×106
83度 対照 3.4×106 4.3×106 2.2×106 2.6×106
121度 対照 5.2×106 <10 <10 <10

試験先:(財)日本食品分析センター

  • <10:検出せず
  • 対照:滅菌精製水
  • 開始時:菌液添加直後の対照の生菌数を測定した。
  • ※:測定せず
試験方法
  • 1)試験菌:Bacillus subtilis IFO 3134(枯草菌)
  • 2)試験用培地:NA培地:普通寒天培地(栄研化学株式会社)/SCDLPA培地:SCDLP寒天培地(日本製薬株式会社)
菌液の調整
試験菌をNA培地に接種し、35、14日間培養した。培養後、得られた試験菌の菌体を滅菌精製水に懸濁させ、65、20分間加熱し、栄養細胞を死滅させた。
この懸濁液を遠心分離し上澄み液を除き、菌体を滅菌精製水に懸濁させ、1ml当たりの菌数が約10となるように調整し、菌液(芽胞菌)とした。
試験操作
液体をそのまま試験液とした。試験液20mlに菌液0.2mlを加えて混合し、所定温度で所定時間作用後(表-2)、その1mlをとり1%チオ硫酸ナトリウム溶液で直ちに10倍に希釈した。この希釈液の生菌数をSCDLPA培地を用いた混釈平板培地養法(352日間、培養)により測定した。又、菌液添加直後の対照の生菌数を測定し、開始時とした。
表-2 作用温度および作用時間
試験液 作用温度 作用時間
検体1) 37および60 1、3および5分
検体2) 37および60 1、3および5分
検体3) 37 1、3および5分
対照 37および60 開始時および5分
対照 83および121 開始時および1,3および5分

試験先:(財)日本食品分析センター

対照:滅菌精製水

付表-4 「手指洗浄試験(社内試験データー)」

試験方法
  1. 手指洗浄前の右手の細菌を採取(拭取り法による試験)
  2. 石鹸で手指の油分や汚れを除去
  3. 各試験条件に従い手指洗浄
  4. 左手の細菌を採取
手指洗浄条件
  • 水道水:PH7.2 有効塩素濃度0.4ppm
  • アキュテクト:PH6.8 有効塩素濃度 50ppm
各試験水 洗浄前細菌数 洗浄後細菌数
水道水で15秒間洗浄
水温15
1.2×102 1.2×102
3.0×10 1.8×102
1.0×102 6.1×102
<20 5.3×102
4.0×102 8.0×10
アキュテクトで7秒間洗浄
水温15
<20 <20
1.9×102 <20
5.0×102 6.5×10
2.5×10 <20
3.0×10 <20
アキュテクトで10秒間洗浄
水温15
2.7×102 <20
2.6×102 <20
<20 <20
3.0×102 <20
<20 <20
アキュテクトで15秒間洗浄
水温15
1.8×102 <20
4.5×102 <20
1.4×102 <20
5.0×102 <20
2.0×10 <20
結果
水道水で手指洗浄を行った場合、手指表面の細菌は落ちているが完全ではなく、手指のしわや毛穴などから、常在菌が出てきており、手洗い前より細菌数が増える傾向が見られた。しかしコアテクトを使用して手指洗浄を行うと10秒以上では全ての症例で検出限界以下となった。又、加温データーは記載されていませんが、37℃まで加温すると除菌効果により完璧に近づきます。

付表-5 診療室落下細菌検査

目的
クリニック診療室にてアキュテクトを超音波噴霧器で噴霧し、噴霧前と噴霧後の落下細菌数を検出して抗菌効果試験を実施した。
方法
落下細菌用培地を入口床、待合の椅子上、診療室の机上(3箇所)に設置して噴霧前とアキュテクトの噴霧後(1時間)の落下細菌数を検出した。尚、培地の開放時間は30分とする。
噴霧時の湿度上昇は5%程度
検査結果
アキュテクトの噴霧後は殺菌効果により生菌数が減少しています。
尚、診療室の扉は開放状態で検査実施。

付表-6 ドライ噴霧システムの霧の吸入に関する安全指標

噴霧条件
溶液塩素濃度:50ppm
吐出塩素濃度:30ppm
ドライ噴霧では、吐出前の溶液の塩素濃度に対して、吐出後の霧の微粒子の塩素濃度が20ppm程度減少します。吐出後の霧の塩素濃度が30ppmより少なくなると浮遊菌(落下細菌)に対しての効果が弱まります。逆に濃度を高くしても効果に大きな影響はないため、より安全で最も効率の良い濃度として吐出塩素濃度30ppmになるように吐出前の溶液塩素濃度を50ppmに設定しています。
  • ドライ噴霧量(1ノズル当たり):2.2l/時間
  • 延べ噴霧時間:10分に設定(1時間に噴霧する時間合計)
  • 噴霧効果最大内容量:30坪×高さ3m
吸入条件
  • 呼吸量:1.2l/回
  • 呼吸頻度:15回/分
  • 吸入時間:60分
計算
室内塩素量=30(mg/l)×2.2(l/時間)×10/60(時間)=11mg(塩素換算)
室内塩素濃度=11(mg)÷30(坪)×3.3(cm3)×3(m)=0.037mg/m3
空気吸入量=1.2(l/回)×15(回/分)×60(分)×1/1000=1.08(m3
塩素吸入量=0.0037(mg/m3)×1.08(m3)=0.04mg
塩素濃度1ppmの水道水に換算すると
0.04(mg)/1(mg/l)=0.004l=40ml
上記噴霧室内に1時間いたとき、霧(水粒)として吸入する塩素量は約40mlで水道水(コップ1/5の微量)に含まれる塩素量と同じです。
場所 1 2 3
噴霧前 噴霧後 噴霧前 噴霧後 噴霧前 噴霧後
生菌数 70 4 26 10 95 15
酵母菌 真菌 0 2 0 0 0 0
糸状菌 真菌 67 0 23 8 95 15
黄色ブドウ球菌 陽性球菌 0 0 0 0 0 0
CNS 陽性球菌 0 0 1 1 0 0
ミクロコッカス 陽性球菌 2 1 0 0 0 0
エンテロコッカス 陽性球菌 0 0 0 0 0 0
溶連菌 陽性球菌 0 0 0 0 0 0
コリネバクテリウム 陽性球菌 1 1 1 1 0 0
バチルス 陽性球菌 0 0 0 0 0 0
緑膿菌 陰性桿菌 0 0 0 0 0 0
シュードモナス 陰性桿菌 0 0 0 0 0 0
フラボバクテリウム 陰性桿菌 0 0 0 0 0 0
アシネトバクター 陰性桿菌 0 0 0 1 0 0
キサントモナス 陰性桿菌 0 0 0 0 0 0
セラチア 陰性桿菌 0 0 0 0 0 0
ストレブトコッカス 陰性桿菌 0 0 0 0 0 0
MRSA 陽性球菌 0 0 0 0 0 0

検査:株式会社BML

付表-7 動物安全性試験

コアテクトを使用する上で問題になるのが、人に対する安全性です。除菌剤の中には人体に対して悪影響を及ぼすものも少なくありません。コアテクトを安全に使用して頂くために下記の項目について試験を実施しました。

試験先:(財)食品農医薬品安全性センター

単回経口投与毒性試験(誤って飲んだ場合)
異常は認められない
雄雌各5匹のSlc:ICR系マウスを用いて、アキュテクトを50mi/kgを投与した。
雄雌とも一般状態に変化は見られず、投与後7日および14日の体重測定でも全てのマウスが前回の測定値より増加した。また、病理解剖しても肉眼的異常は認められなかった。
以上の結果から単回経口投与毒性は弱くLD50値は雄雌とも50mi/kg以上であった。
皮膚一次性刺激性試験(皮膚への影響)
刺激性なし
雄雌各4匹のウサギを用いて、躯幹背部の正常皮膚部位と損傷皮膚部位にフランネルパッチに染み込ませたアキュテクトと蒸留水を4時間暴露し、紅斑および痂皮の形成並び浮腫の形成について観察し反応を採点した。
1、24、48および72時間の観察で一次刺激性インデックスは全て0であった。
以上の結果からウサギの皮膚に対して刺激性が無いものと判定された。
眼刺激性試験(目への影響)
刺激性なし
4匹のウサギを用いて、右目にアキュテクトを0.1mlを投与し、左目は無処理対象として観察および反応を採点した。
1、24、48および72時間の観察で眼刺激性反応は認められなかった。
以上の結果からウサギの眼に対して刺激性が無いものと判定された。
感作性試験(アレルギー反応)
感作性なし
雌モルモットに用いて、感作性試験(Maximization法)を実施した。
アキュテクト感作群およびアキュテクト非感作群のいずれも皮膚反応は認められなかった。
以上の結果からモルモットの皮膚に対してアキュテクトは感作性がないものと判断された。
皮膚累積刺激性試験(皮膚への影響)
刺激性なし
雌6匹のウサギを用いて、躯幹背部の正常皮膚部位と損傷皮膚部位にフランネルパッチに染み込ませたアキュテクトと蒸留水(陽性対照)を1日1回、6時間暴露し、14日繰り返し行なった。皮膚反応の観察は各回投与パッチ除去後30分に行ない、全ての投与部位について病理組織的検査を実施した。
観察期間を通じて、いずれの動物にも異常は認められなかった。
投与したアキュテクトおよび蒸留水ともに正常皮膚および損傷皮膚のいずれの投与部位にも観察期間を通じて皮膚反応は認められなかった。評点は全て0であった。
少数例に真皮の局所的細胞浸潤および毛囊炎がアキュテクトおよび蒸留水投与両部位に共通して観察された。これらの病変はいずれも軽度であり、正常皮膚および損傷皮膚における差も認められなかった。
以上の結果からウサギの皮膚に対して累積刺激性が無いものと判定された。
復帰突然異変試験(発ガン性について)
誘起する作用なし
ネズミチフス菌(Salmonellatyphimurium)TA100、TA98、TA1535およびTA1537株並び大腸菌(Escherichia coli)WP2uvrA株を用いた復帰突然異変試験を行なった。
その結果、アキュテクトでは3.91~1,000μl/プレートのいずれの試験用量においても、ラット肝ミクローソーム(S9)添加有無にかかわらず溶媒対照に比べ復帰筒全変異コロニー数の明確な増加は認められなかった。
一方、直接法および代謝活性化法での養成対象物質は全ての試験菌株に対し明確な筒全変異誘発作用を示した。
以上の結果からアキュテクトには遺伝子突然異変を誘起する作用がないものと判断した。

付表-8 研究報告:次亜塩素酸水溶液によるヒトインフルエンザウイルスの不活化作用の検討

材料と方法

ウイルス
インフルエンザウイルスPR8株をニワトリ受精卵(10日卵)の漿尿膜 腔に接種し、2日間培養後漿尿液を採取した。感染価は4.0×108pfu/mlものを用いた。
細胞
インフルエンザウイルスの感染価測定用細胞は、ヒト大腸癌由来CaCo2 細胞を用いた。
インフルエンザウイルスの感染価測定
CaCo2 細胞を用いてプラック感染価測定法で 行った。
消毒剤(次亜塩素酸水溶液)の不活化効果の検定
  1. 次亜塩素酸水溶液を最終希釈濃度10~100ppmになるように希釈した。
  2. その10~100ppm稀釈溶液450μlにウイルス原液50μlを加え1~5分間室温で反応させた。
  3. 反応後、10%(W/V)チオ硫酸ナトリウムを加え反応を停止させた。
  4. ウイルスを含む次亜塩素酸水溶液をPBSで10倍段階希釈し、0.1mlづつをそれぞれ4ウェルのCaCo2細胞に接種し、37°C、60分吸着させた。
  5. 吸着後、CaCo2細胞に0.8%寒天を含む培養液を加え72時間培養した。
  6. 培養72時間後にメタノールで固定し、0.1%クリスタルバイオレットを含む20%エタノール液を加え、プラックを算定し感染価を算出した。消毒剤の検定実験は2回行った。

この次亜塩素酸水溶液のヒトインフルエンザウイルスに対する不活化効果の測定は、 再現性のある事を確認した。成績はその代表的なものである。

結果

次亜塩素酸水溶液のインフルエンザウイルスに対する不活化活性を検討し、その結果以下の成績を得た。

1)次亜塩素酸水溶液:10ppm
作用時間(分) 感染価(pfu/ml) ウイルス残存率(%)
4.0×107
1 3.8×107 95.0
3 3.0×106 7.5
5 8.5×105 2.1
2)次亜塩素酸水溶液:50ppm
作用時間(分) 感染価(pfu/ml) ウイルス残存率(%)
4.0×107
1 7.5×106 18.7
3 2.7×105 0.7
5 5.0×104 0.1
3)次亜塩素酸水溶液:100ppm
作用時間(分) 感染価(pfu/ml) ウイルス残存率(%)
4.0×107
1 3.0×104 0.08
3 1.0×104 >0.03

ヒトインフルエンザウイルスに対して、次亜塩素酸水溶液10ppm3分間97.9%、50ppm3分間で99.3%、100ppm溶液では1分間、50ppm3分間、10ppm5分間で99.9~99.92%の感染価の低下が認められた。この結果により次亜塩素酸水溶液は、ヒトインフルエンザウイルスの不活化に対して非常に有効と考えられる。